◆二人目:真琴◆
高校3年Bの沢村真琴は自他共に認めるロマンチストで、ロマンチストだけあってちょっと夢想癖のある少女だった。趣味でビリヤードなどをやっているのも、そんな大人への憧れめいた思いからでとかく背伸びしがちなところも、そして長い髪をちょっと高い位置でポニーテールにしているのも、そんな彼女の魅力をさらに引き立てている。
「キャアアアーアッ…ああっ…キャアアアーアッ…ひどいわ…あああ…ひどいよう…あうああっ…お願い助けて…いやぁーっ。」
そしてその真琴は目の前に一枚のイラストを突きつけられて、地面にへたりこんだまま無惨に泣き叫んでいた。
「髪形はいいとして服装はなぁ。」
「こいつだけは仕方がないだろ。うちの高校の制服も違うし、わざわざ日本から取り寄せるわけにもいかないし。」
「それに制服をこっちに合わせればあっちが合わなくなるし。」
「大体が作者が急に思いついたからそこまで考えてもいないし。」
しかし少年たちはそのイラストと真琴を見比べながら、楽しくて楽しくて堪らないように話し合っている。
「ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…ひああ…お願いやめてぇーっ…あううっ…こんな…こんな事やめてぇーっ。」
しかし真琴はそんな少年たちの言葉も聞こえず、ただただ哀れに泣き叫んでいた。それほどそのイラストは無惨だった。イラストの少女は制服らしいセーラー服の胸元を引き裂かれ、スカートを毟り取られた下着姿となり、荒縄で両腕を縛られ、両足も腿と足首を縛られて左右に大きく広げられている。しかもその少女の乳房は付け根から切断されてしまっていて、イラストではその断面の黄色い脂肪の層までリアルに書き込まれていた。
しかしそれよりも遥かに恐ろしい事に、その少女は淡いピンクのパンティの中心を地面に埋め込まれている鉄串のようなもので貫かれ、その鉄串はまっすぐ彼女の体を貫いてその口から数十センチも突き出して臓物を纏わりつかせているのだ。そしてその少女の悲しみと恐怖、苦痛に見開かれている目は涙を溢れさせながらもなすすべなくその串を見つめていた。その少女が絶命しているのかいないのか分からないが、どちらにしろ凄まじい責め苦に苛まれた事に間違いないだろう。それはまだ十八歳の高校生の少女には余りに残酷すぎる、余りに恐ろしすぎる有様だった。
「いやです…いやぁーっ…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…こんな…こんな事いやだ…いやぁーっ…お願い許してぇーっ。」
そんな真琴は男たちに引き立てられて悲鳴を上げ、あのイラストと同じ、地面に立てられた、高さが二メートル近くもありそうな鉄の杭の所に連行されるとさらに哀れに泣き叫ぶ。しかしその腰から制服の紺のスカートを毟り取られ、ライトブルーのブラウスの胸元を左右に思い切りはだけさせられ下着姿にされてしまう。
「何だ、ピンクじゃないのか。」
曝け出された白の下着を眺めながら少年たちの一人はポツリと言うが、その程度なら些細な事でしかない。彼らは続いて寄って集って一層無惨になき狂う真琴をイラストどおりに縛り上げていく。
首に回した縄で乳房の周囲を亀甲型に縛りあげ、さらに余した縄で腰を一周すると同時に両腕を気をつけをするように体の左右に密着して固定する。さらに膝を曲げて足首と腿を縛り合わせるが、その時、手首も一緒に縛り上げてしまいから、足首は上に持ち上げられてその股間は大きく広がってしまう。
「あああ…ああっ…ヒイイイィーイッ…助けて下さい…許して下さい…いやぁーっ…ヒイイイィーイッ…あううっ…誰か助けてぇーっ。」
真琴はしかしそのまま一旦地面に横たえられて無惨に泣き狂い、身悶え続ける。彼女にとっては確実にあのイラストどおりの姿にされていく事そのものが凄まじい恐怖だった。
が、少年たちはそのブラジャーをずり上げてその可愛らしい容貌には不似合いなほど見事な乳房を曝け出してしまう。
「アヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…お願い助けて…ヒイイイィーイッ…あんな…あんな風になりたくない…お願いいやぁーっ…いやぁーっ。」
「やっぱり串刺しにする前に切り取ったんだろな。」
「でもやりやすいのは串刺し後だぜ。」
「しかし泣き叫ぶ声を聞くにはやっぱ串刺し前だぜ。」
いよいよ哀れな声を張り上げる可愛い生贄を前に、少年たちは楽しそうに話し合っている。
やがて大きな肉切り包丁が右乳房の下にあてがわれ、その付け根の辺りを残して真琴の体からその歳の割りに豊かな膨らみを切り取り始める。
「ギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…ギャアアアーアッ…うああっ…痛いーっ…痛いーっ…キィエエエーエッ…うあう…お願いやめてぇーっ。」
真琴は自分の目の前で切断されていく乳房を見つめながら恐ろしい絶叫を張り上げる。目からは涙が次々に溢れ出るが、しかし少年たちはその柔らかな感触を確かめるように彼女の乳房を切断してイラストどおりの脂肪の層をむき出しにしてしまう。そして今度は左の番だ。
「お願いやめてぇーっ…許して下さい…お願い許して…ギィエエエーエッ…ウギャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…ヒャアアアーアッ…。」
必死の哀願が、乳房の下に血に染まった肉切り包丁が食い込み始めると恐ろしい絶叫に変わり、そしてそのふくらみもやがて無惨に切断されてしまう。
「ひひひ、良い姿になったな。これでイラストどおりだ。」
「それではいよいよ串刺しになってもらおうか。」
「ヒイイイィーイッ…ひぃえええっ…キィエエエーエッ…痛いよーっ…いやぁーっ…私…あああ…私いやぁーっ…ヒイイイィーイッ…あんな…あんなのいやです…。」
胸を血みどろにしている真琴の体を抱え上げながら少年たちは面白そうに言い、それに応じるように乳房を切り取られてしまった少女もいよいよ無残に泣き叫ぶ。しかし両側に立てかけた脚立を用いて彼女を杭の天辺まで担ぎ上げると、その切っ先を真琴の女の中心に押し当てる。
「いよいよバージンともさよならだ。」
「ついでにこの世ともさよならだ。」
左右からその体を支えていた少年たちは面白そうに言いながら、もう恐怖に言葉もない真琴の体をその杭にぐいと沈めてしまう。
「グギイイイィーイッ…グギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…痛いーっ…痛いーっ…ぐああえっ…ヒャアアアーアッ・・・誰か助けて…いやぁーっ…ぎああっ…お願いいやぁーっ。」
白の下着を突き破った杭の先端はそのまま処女を、膣を貫き、内臓にじわじわと侵入してきて、その恐ろしい激痛に真琴は恐ろしい絶叫を張り上げる。しかし少年たちはそのままじわじわとそんな少女の体を下にひき降ろしていき、ゆっくりとその十八歳の少女の体を杭で貫いていく。
「ふふ、処女喪失にはちょっと相手が長すぎたか。」
引き降ろしている一人が嘲るように声を掛けるが、生きながら串刺しにされる真琴はそれに応じるどころではない。
「ギギィエエエーエッ…ヒギャアアアーアッ…ウギャアアアーアッ…痛いよーっ…お母さん助けて…ががひぃっ…誰か助けて…痛いーっ…ギャヒャアアアーアッ…ギャアアアーアッ…ぐわわっ…ヒイイイィーイッ…。」
体の中心を鋭い杭が内蔵を貫き、引き裂きながらじわじわ食い込んでくる想像を絶する、まるで体そのものがバラバラに砕け散りそうな激痛に、彼女は無残に縛られている全身を細かく震わせながらありったけの声で泣き叫んでいる。やがてその股間から失禁した尿が溢れ出す。
「おい、イラストでは失禁していたか。」
「さあ、どうだか。」
「まあどっちでも構わないだろう。」
それを見た少年たちは、いよいよ楽しそうに話し合っている。
「ぐがわわっ…お母さん…お母さん苦しい…グギィエエエーエッ…ゲギイイイィーイッ…がわがああっ…いやだ…いやです…ごぐぇえええっ…ギイイイィーイッ…死にたくない…死ぬのはいやぁーっ。」
やがて七、八十センチも食い込んだと思えるころ、明らかに真琴の絶叫が変わってくる。ただひたすら張り上げていたものが搾り出すといった感じを帯びてくる。
「可哀相だけどいよいよだ。」
「いよいよ可愛い女の子の串刺しの完成って訳だ。」
しかしそれを見た少年の一人が背後からそんな真琴のポニーテールの髪を掴んでその顔をぐいと上向かせ、別の二人が両足を掴んで思い切り下に引き降ろす。
「ゲグゥエエエーエッ…べべっ…アガェエエエーエッ…ホゴェおオオーオッ…。」
同時に何とも形容し難い絶叫とともに、真琴の口からは血に染まり、内臓の切れ端らしいものを絡みつかせている杭の先端が一気に三十センチも飛び出してしまう。
真琴がそのまま絶命できていれば、それはよほど幸せだったろう。しかしこの沢村真琴という十八歳の夢見がちの美少女はそれさえ許されず、全身を貫通させられた、まるで脳天が粉々に吹っ飛びそうなほどの地獄の責め苦に全身を細かに震わせつづけている。もちろんその口からは哀願する言葉も出てこない。
「げべぎぇえええっ…あげべぇえっ…げぇおごおっ…オギヒイイイィーイッ…はがおおっ…ゲァベェエエエーエッ…。」
しかしあのイラストそのままに大きく見開いた目で自分の口から突き出している、血と内臓にまみれた自分を貫通した串を見つめながら、その口から迸らさせる人間のものとは思えない呻き声は、この少女の味わっている苦痛、恐怖、そしてゆえなく殺される悲哀と屈辱を十分すぎるほど物語っていた。
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