◆一人目：かずみ◆

「最初はどれから行く。」
「『かずみ』なんてのはどうだ。ふふ、手始めに一人ぶら下げといて、他の奴をあのイラストどおりにしてやると言うのを見せ付けるのも悪くないぜ。」
名前を呼ばれた少女は髪を左右に分けて赤いリボンで結び、白のブラウスと紫がかったブルーのスカートを着た可愛らしく初々しい少女だった。彼女は白木かずみ、茶道とフェンシングをやっている、可愛い娘ぶりっこが決してぶりっこではないちょっと弱気な女の子だったが、そんな言葉だけで気を失って地面に崩れ落ちてしまう。
「ふふふ、可哀相に。たかが名前を呼ばれただけで。」
「しかしこれだけ純情だと、ひひっ、これから楽しみだがところで最初は縛り上げるんだったな。」
「その前にスカートを引き裂いてやらないと。」
「と言うより先に目を覚ましてやらないとつまんない。」
そんな少女を見下ろしながら少年たちは面白そうに話し合っていたが、ぐったりとなっている少女を見下ろしながら最後に大声で笑う。

　「ヒイイイィーイッ…いやです…何を…何をする気なの…いやぁーっ…ヒイイイィーイッ…あああ…ヒイイイィッ…お願い助けて…ひどいことしないで…助けてぇーっ。」
かずみは少年たちの腕の中で無惨にのた打ち回って泣き叫んでいた。しかし少年たちはまずスカートの前を大きく引き裂いて、彼女のピンクのパンティをむき出しにすると、続いて両手首を後ろに回して一つに縛り上げ、さらにボリューム満点の乳房の周りを亀甲型に縛り上げた上に腰を縄で回しておいた上に股間にも縄を通して思い切り締め上げてしまう。さらに地面に押し倒しておいて足首を折り曲げて腿と縛り合わせてしまい、そのために大きく膝を割ったかずみの姿はまるでＳＭ写真のモデルそのままだ。
　「いやです…お願いいやぁーっ…ヒイイイィーイッ…お願い殺さないで…ひどいことしないで…あああっ…ああっ…お願いです…。」
こうして厳重に縛り上げられたかずみは、そのまま地面で蠢きながら泣きじゃくり、哀願を繰り返している。
「ふふ、『かずみ』はこんな姿にされてしまうんだ。」
しかしそんな少女の前に放り出されたイラストでは、高校の制服姿の美少女が木の枝から首に巻かれたロープで吊るされていた。それを見た少女の顔も無惨に強張る。
　そのイラストの少女の涙を溢れさせている目は大きく見開かれ、開いた口から舌が縺れだし、かずみ同様スカートの前を引き裂かれて晒されているピンクのパンティから腿にかけては失禁した尿に塗れている。
「このイラストの女の子は『かずみ』って言うんだ。ふふ、どうしたってお前とよく似ているからな。だからお前もこの通りにしてやらないと。」
「難を言えば制服が違うって事だが、これくらいは大目に見てやろう。」
「ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…いやぁーっ…ああっ…あああ…いやぁーっ。」
少年たちが面白そうに説明するのも聞こえないかのようにかずみは無惨に泣き叫ぶ。

　しかしそんなかずみはらくらくと少年たちに抱え上げられてしまう。そして公園の一本の木の太い枝からぶら下げられている絞首刑用のロープのところへと運ばれていく。そこに着いてしまえば、彼らはこの美少女の首をあのロープにひょいと引っ掛ければよい。そうすればイラストどおりの美少女絞首刑の図が完成する。
「キャアアアーアッ…キャアアアーアッ…お願い助けて…死にたくない…ヒャアアアーアッ…死ぬのはいやです…お願い助けて…いやぁーっ…許して下さい…いやぁーっ。」
もちろんかずみは喉を震わせて助けを求めて泣き叫び、何とか彼らの手から逃れようと死に物狂いで体をのた打ち回らせる。
　しかしそれもただ少年たちを楽しませるだけでしかない。
「いやだ…助けて下さい…何でもするから助けて…ヒイイイィーイッ…ヒイイイィーイッ…キイイイィーイッ…。」
いよいよ絞首刑用のロープが目の前に迫り、かずみはいよいよ切羽詰った声で、いよいよ無惨に泣き叫ぶ。目は恐怖に一杯に見開かれている。
「ひふふ、さあいよいよ楽しい人間ブランコだ。」
「そしてあのイラストどおりの無残な姿を晒すんだぜ。」
「さぞ嬉しいだろうな。背中がゾクゾクするくらいに。」
しかし少年たちは期待に目を輝かせながら無造作に言いながらそのロープの輪を彼女の首に引っ掛けておいて、そして一斉に手を離す。

　その瞬間、かずみの一切の声が封じられる。その代わり口は釣り上げられた魚のようにはげしくぱくぱくと開閉し空気を貪ろうとするが、少なくとも生命を維持するに足す空気など二度と入っては来ない。無惨に縛り上げられた体が弾むようにのた打ち回るが、それもただ周囲から眺める少年たちを喜ばせるだけだ。目は大きく見開かれて涙が次々にあふれ出し、舌が口からよじれだす。さらには股間から失禁した尿がほとばしってまさにあのイラストどおりにピンクの下着から腿をぐしょぐしょに濡らし、全身に断末魔のものらしい細かな麻痺が走り始める。やがてかずみは目を大きく見開いたまま、そして首に巻かれたロープで木の枝からぶら下がったまま一切の動きを止める。