その日早朝、相原智秋は住宅街の街灯から首吊り状態で死んでいるのを、登校途中の高校生によって発見された。後ろ手に上半身を縛られており、踏み台のようなものも無かった。智秋の豊かな乳房は鉄の杭で貫通されており、傷口の生活反応から、生前に突き刺されたものと判明した。また、顔や露出した胸や局部、足などに多量の精液が付着、陵辱の痕跡もあった。以上の事から、何者かに陵辱後強制的に首吊りさせられ死亡したものと推測される。
智秋の足元には失禁の痕跡等があり、この場所で夜半から明け方の間に縊死したものと思われるが、不思議なことに住宅街の真ん中であるにも関わらず、目撃者や物音を聞いたものが今のところ皆無である。また、前日の帰宅時から死体発見まで、智秋の足どりも一切不明である。
朝がたという事もあり、警察到着前はもちろん、警察到着後も死体状況等でブルーシートで隠すのに時間がかかり、智秋の恥ずかしい姿は、多くの野次馬の好奇の目に晒されることになった。
これは非常に不可解な事件であり、週刊誌等では犯人宇宙人説まででる始末であるが、今のところ犯人の目星は全くついていないようである。
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