廃棄処分

 明日香は冷たい床に、同じように冷たくなって横たわっていた。
 体中精液まみれで、首には絞められた跡があり、目は虚空を見つめていた。だらんとだらしなく舌をたらした顔は、自分の身に起こった事が信じられないといった表情のまま動かない。
 
彼女は何人もの男達に凌辱された挙げ句、紐の様な物で絞殺された。死んだあとも男達は彼女を手放さず、解放されたときには、身体は冷たくなりはじめ、硬直が始まっていた。
 誰かが言った。「もう使い物にならなくなったか。これは廃棄だな。」


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