暗殺者

 それは、突然だった。恵美はいきなり後から羽交い締めにされたのだ。もがくうちに、たわわな胸が露出する。「あっ」と思った瞬間後頭部に熱い様な感覚を感じたが、それきり意識が遠くなってゆく。だが、肉体はいまだバタバタと断末魔の痙攣でのたうつ。
 その動きを暗殺者は楽しむかのように受け止めていた。標的には何の怨みもないし、おそらく彼女自身に殺される理由は無いのだろう。が、依頼された以上それが仕事なのだ…。

 そして、
暗殺者はビクンビクンと痙攣する恵美の、頭部から巨大なナイフをズルリと引き抜く…

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